【会社設立の専門家が回答!】失敗する創業者の特徴とは?
失敗する創業者の特徴
会社の経営は「経営者の能力」によって決まります。
特に中小企業ではその影響は非常に大きく、経営者の能力で今後が左右されるといっても過言ではないでしょう。
今回紹介する「失敗する創業者の特徴」は今後会社を創業しようという意思のある方には、心に留めておいてほしいものとなっています。
では一体どんな創業者が失敗するのでしょうか?
①計画性がないこと
まず挙げられるのは、「計画性がない」ということです。
人生において大きなことを成し遂げて、成功したいと考える人は多いでしょう。
夢や理想を掲げて、挑戦することは創業者として素晴らしい姿です。
しかしそこに計画性はありますか?掲げている夢や理想に信憑性はあるといえるのでしょうか?
計画もなく勢いに任せてスタートしてしまうと、固定費だけかかって終了することになる可能性が非常に高くなります。
ビジネスを行うにあたってお金の見通しを立てることは最も重要なことです。
「どれくらいの売り上げが見込めるのか」「コスト(固定費等)はどれくらいかかるのか」「材料費費の検討はつけているのか」
これらの見通しが甘いと会社は回らなくなり、失敗に繋がることになります。
また創業融資を受けている場合、創業計画を綿密に立てていなければ、返済計画が立てられず労力を費やしてしまうことになるでしょう。
だからそういった失敗がないよう、波に乗るために無茶をしたり恰好から入ったりせず、しっかり地に足を付け、計画を立てる必要があります。
立派なオフィスを用意する前にまずは事業を軌道に乗せることが何よりも大切なことなのです。
②知識不足
次に「知識不足」ということです。
創業者には経営の経験が浅い人や、そもそも経営自体が初めてだという人も多いのではないでしょうか?
創業者が法律に疎かったり調べていなかったりして、のちに違法なものだと発覚することは珍しくありません。
違法だったとなると、もちろん事業を続けることは出来なくなってしまいます。
さらに場合によっては損害賠償沙汰になることもあるので非常に注意が必要なものとなります。
こういった失敗に陥らないためにも、事前に業界や商品・サービスの調査をし、法律やルールに関する知識をしっかり学んでおきましょう。
③経営者がすべて一人でやってしまう
次に「経営者がすべて一人でやってしまう」ということです。
会社が軌道に乗ってくると、一人で業務を回すことが困難になってくるでしょう。
そこで採用に取り組み、新たな人材を会社に迎えることになります。
そうなると仕事を教えたり、研修に時間を割いたりすると他の業務に手が回らなくなってしまうこともあります。
その結果「経営者が全てやってしまった方が早い」という結論至ってしまうのです。
しかしそうなると業務内容の共有が出来ておらず、取引に影響を与えたり、せっかく採用した人材のモチベーションが低下して退職したりすることに繋がってしまうのではないでしょうか。
そうならないためにも社員同士のコミュニケーションを図り、業務でもしっかり連携が取っておく必要があります。
しかし逆に即戦力な人材欲しさに優秀な人材を多く採用してしまうと、組織の評価制度・労働基準制度を整備が追い付いてなかったり会社の雰囲気や風習と合わなかったりして辞めていってしまうこともあります。
そのため社風やビジョンにあった人材を採用することが非常に重要になります。
④起業の目的が不明確
最後に「起業の目的が不明確」ということです。
なぜ起業をしたいのか?という理由が明確でないと、会社を続けていくモチベーションの低下にもつながります。
特に勢いで始めた場合、ビジョンが明確でない場合が多く、目的が起業することだけになってしまいます。
そうならないためにも明確なビジョンを持って、自分がどういった影響を与えたいか、何を作り出したいかをしっかり固めて、定期的に振り返る機会を設けるようにしましょう。
まとめ
ここで挙げた例は一部ではありますが、長く続く企業に成長させるためには、こういったことを意識して会社に向き合っていくが必要なのではないでしょうか。
会社設立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。